近畿・関西の皆様へ
2007年10月16日
今月末から、いいよ全国巡業公演がはじまります。東京を皮切りに北は仙台、南は熊本まで。演目は、八幡太郎義家の奥州征伐の物語「奥州安達ヶ原」、そして、源平合戦を主題とした「義経千本桜」から舞踊劇「吉野山」の二本立てです。静御前と佐藤忠信の道行きを描いた「吉野山」は、わが澤瀉屋(おもだかや)の家の芸であり、わたくしは2004年浅草公演以来の上演となります。
東京で初日を迎えると、すぐに近畿・関西圏での公演となりますが、中でも大阪は2002年松竹座以来じつに5年ぶりに訪れます。また、昔ながらの芝居小屋の風情を留める岐阜の相生座は、その杮落とし公演が伯父である猿之助さんによって行われたというたいへん所縁ある場所です。ちなみに、今回上演する澤瀉屋型の「奥州安達ヶ原」には、この地方に伝わる美濃歌舞伎の型が取り入れられています。
「歌舞伎は敷居が高い」「大都市の劇場は遠くてなかなか足が向かない」「一度も歌舞伎を観たことがない」という皆さん!ぜひこの機会にご覧頂ください!「わかった」「おもしろかった「感動した」素敵な劇場空間を皆さんと一緒に共有できることを楽しみにしています!